vol.85 うなぎ稚魚漁

こんにちは!

うなぎ屋かわすい川口水産の上川(カミカワ)です!
今回は私から、かわすい通信をお送りいたします。

 

毎年この11月ごろから、うなぎの稚魚漁が始まります。

 

この漁は全国各地で漁期が決まっており、だいたい11月から2月の間で行われます。

夜に行われるのですが、冬の風物詩として有名なのが徳島県で行われる漁です。画像はここではご用意できないのが残念ですが船から照らすライトが幻想的で、とても綺麗です。

インターネットで調べるとその写真が見られるので、気になった方はぜひ調べてみてください(^^)

「徳島県 しらすうなぎ漁」で調べると出てくると思います。

 

さて、このうなぎの稚魚の事は「しらすうなぎ」と呼びます。

このように、うなぎを小さくしたような細長い姿です。

このしらすうなぎがしばらくすると各地の養鰻場で池入れされていきます。

池入れされてからは大体、9ヵ月~1年半の間で大きく育って、各地の蒲焼き専門店さんや当店のように製造を行う会社で蒲焼きになり、皆様のお手元に届きます。

このしらすうなぎ、どのような感じで育てられているかというと・・・

ぱっと見ると、野菜か花でも育てているかのようなこのビニールハウスの中で育てられています。

中はこんな感じです。

このビニールハウスの中の池で、細心の注意を払い大事に育てられていきます。

うなぎは結構繊細な生き物で、水質や水温などで食欲がなくなったり、体調不良になったりするので養鰻場ではほぼ24時間体制でお世話しています。

 

順調に大きく育ってくると、今度は池上げ。

同じ時期に池入れして育てたうなぎでも個体差により大きさが違うのでこのように大きさごとに振り分けられて、各地に出荷されていきます。

以上、しらすうなぎ漁から池上げまで簡単にですがご紹介しました。

昨年は近年稀にみる豊漁でしたが、今年も同じように豊漁となるかは自然のものなので始まってみないとわかりません。

 

ただ、このしらすうなぎ漁、とにかく沢山獲れればいいというものでもなく各地の養鰻場では、池入れできる量が法律で決まっています。

また、その規定量の中でもひとつの池の中に沢山入れても今度は池の中が窮屈になって育ちにくいという状態にもなります。

 

獲れるのが少ないと困るし、獲れすぎても育てるのが難しいうなぎ(^^;

なかなか思うようにいきませんが、当店としては来年の夏にむけて新しいシーズンが始まるこの11月。

バランスよく獲れて、美味しいうなぎに育ってくれることを願うばかりです(^^)/

 

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